ラヴィ君のピーターパン

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第3話

敵であるはずのラヴィを回復させるという、意味不明な行動に出たキャプテン・ツィア。

油断させるつもりっすか? 無駄っすよ。

ふっ・・・時間稼ぎですわ。 御覧なさい、後ろを。

先ほど振り切った船員たちは、すでにラヴィの背後まで迫っていた。
しかも運の悪いことに、この位置ではジャンプで逃げることはできない。今度は海賊船の帆が邪魔だったのだ。

くっ、あれを全員倒すのは面倒っすね。

ふふふ・・・私の分身たちにせいぜい苦しむがいいわ。

分身・・・?

ラヴィは船長が漏らした不自然な一言を聞き逃さなかった。

必殺! 超ツッコミ!!

そう叫んだかと思うと、深く息を吸い込み、そして更に爆発するように叫んだ。

サブID多過ぎるっすー!!

なっ、削除される・・・ぐはぁっ!?

お兄ちゃーん! ぃ、いやぁぁあ!! 消されるのはいやぁ!・・・

ラヴィから発せられた声とともに、苦しみながら次々に霧のように消えていく船員。船長の率いていた船員は皆、彼のサブIDによって作られた幻体だったのだ。

ば、ばかな!? 私の大事なサブがあぁ・・・

一撃で一掃されてしまった船員を目の当たりにして、愕然とする船長。

次はお前の番っす。 必殺! 超ツッコミ!!

ラヴィは再び深く息を吸い込み、そして叫んだ。

オカマ口調がキモ

ふふふ・・・ふはははは!!

しかし船長は、そのツッコミを遮るかのように笑い声を放った。

残念だったな! 私は普通に喋れるのだよ。 敗れたり、ヘボツッコミ!

そ、そんな!? 超ツッコミが効かないなんて・・・


エンディング(仮面ライダーBLACK RX の替え歌)

たった一人のツッコミに 疲れ果ててボケるとき
瞳を閉じて顔上げて 耳を手入れしていればいい
Lonely Lonely Heart ボケは囁いて言うだろう
ラヴィ ラヴィ Heart 一人ぼっちじゃ ないのさ
誰かな君は ・・・aiaiっすか
誰かな君は ・・・にくしゃんっすか
誰かな君は ・・・誰っすか?
何処かで 何処かで